陸軍特攻隊の記録

陸軍特攻隊の記録

別れの盃

第二次世界大戦中、大刀洗陸軍飛行学校の分校として目達原に飛行場が開設され、そこで特攻隊要員の訓練が行われていました。横田付近には飛行機が格納されたり兵士のための三角兵舎が設営されていました。目達原飛行場での訓練で操縦技能と一死報国の強い精神を身につけた隊員たちは、出撃の日を待ち、いよいよ出撃の日が近付くと最後の生活に入ります。静かに身を清め、死への決意を固め、大君に捧げる身の美しさを冷静に見極めるため、西往寺に一週間ほど宿泊し最後の日を送ったのです。西往寺に泊まり、出撃の後戦死した隊員の数は五十三名でした。
西往寺には、隊員達の写真や辞世の句が書かれたアルバム、色紙等が残っています。

隊員たちの遺品など


隊員たちが書き残したアルバム


アルバムの中の写真


アルバムの中の写真 國華隊


アルバムの中の写真 出撃直前


隊員が残した飛行手袋


絶筆と寄せ書きのハンカチ

 

西往寺から最後の出撃地(万世飛行場)へ向かった隊員たちは、出撃前の人生の残り少ない僅かな時間に葉書や手紙をしたため、お礼の言葉を残している。

二十歳前後の彼らは、どのような思いで出撃したのだろうか…。 

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弟よ、安らかに眠るな
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